ラズベリーファーム
今回は私たちが3ヶ月ほど働いたファームについて書きたいと思います。
私たちはセカンドビザのためにNSW州のコフスハーバーの近くにあるラズベリーファームで働きました。
4月初めに移動し、その時はまだシーズンではなかったため、2日に1回働けたら良いくらいのペースで仕事をもらっていました。
2、3週間後には週4、5日働かせてもらい、最後の1ヶ月はほぼ毎日仕事でした。
ラズベリーファームの特徴は
簡単で単純な作業
ハウスなので天候に左右されない
基本歩合制
聞こえは良いですが、正直稼げませんでした。
ペイスリップも出て支払いはきちんとされていたので、とても悪い悪徳ファームではありませんでしたが、アジア人を雇い低賃金で働かされていました。
そして私たちが働いている間にシステムが何回も変わりました。
雇ってもらってから辞めるまで、起こったことを説明していこうと思います。
まず、求人に応募した後に送られてきたメッセージがこちらです。
スキルによって稼げる額は変わってくる。
（1日8時間週7勤務で）普通は週に10万から15万
スキルを身につけたら20万も夢じゃないと言われて鵜呑みにしてしまいました。
シーズン入り前だったので最初2日は時給、その後は1パック1.25ドル。
フルーツがなく、仕事も2日に1回あればいい程度でした。
その時はこれからやってくるハイシーズンに期待していましたが、少しフルーツが増えたらレートが下がり、思う様に稼げませんでした。
私たちはフルーツが多くなるにつれ市場価格が変動することをあまりちゃんと説明されておらず、混乱していました。
システムを変更して稼げる様に考えると言われ、ピッキングとパッキングの作業を1人でするのでは無く、ピッキングとパッキングを分けて作業するシステムに変わりました。
その時もレートが下げられ、さすがに何回も下げられては困るとマネージャーとぶつかりましたが、市場価格が変動していると言われました。
私はピッキングが苦手だったので、パッキングのみの作業はありがたかったです。ピッキングの方が1時間遅く出勤でき、30分ほどピッキングの人たちより長く作業していました。
その上、一部のピッキングがすごく早い経験者を除いたほとんどのピッキングの人たちより稼げていました。
流石に不公平だったのでパッキングの人を1人増やすと次はパッキングが稼げなくなりました。
このシステムは良かったのかどうかはわかりませんが、結局最後には最初のシステムに戻りました。
ハイシーズンというフルーツのたくさん取れる日などほんの少ししかなく、シーズンが終わり始めました。
雨が例年より多かったこと、夏はフルーツがたくさんあるけど冬はあまりならないなど理由はあったかもしれないですが、最後らへんは1番早い人でも時給1000円ほども稼げないような日が続きました。
フルーツの木は整備されず、腐ったものばかりでみんなのやる気もなくなり、日にち稼ぎだと割り切ってやっていた私たちにも限界が来ました。
フルーツが多くなるにつれ下げられたレート。
フルーツがなくなってきたら市場価格も上がるはずなのに一向に上がらないレート。
さすがにフルーツがなくなってきたのでマネージャーに相談するとボスに話してみると言ってくれました。
私たちはレートが上がらないことを聞き、辞めることを決めました。
その後はマネージャーと仲良い韓国人はいい場所で働かしてもらい、他の子はもうほぼ終わりを迎えたファームで働かせたりなど、不平等な扱いもあったみたいです。
平気週10万以上稼げると言われましたが、週7で1日8時間勤務で最高で6万ほど。最後は4万をゆうに下回っていました。
始めたての子は家賃でさえ全く足りないほどの稼ぎでした。
ここに書ききれないほどのことが起こり、仕事のストレスやお金がないために節約しているのにお金が貯まらないストレスなどでたくさん喧嘩し、話し合い、結局はセカンドの為にと続けることを決めていました。
2人で1ヶ月の食費は3万程度。外食などもほぼ行かず、少ないお金を貯めていました。
そこでの経験は終わってみると良かったと思います。ただ、たくさんの後悔もあります。
ファームのことを調べると必ず「稼げる」と出てきますが、もちろん全てじゃありません。
ここより酷いファームもたくさんあります。
私たちが学んだことは、
ファームは時給制を選ぶべき
車はあった方がいい
もうすぐ時期が来る、平均いくら稼げるという言葉は信じない
英語は伸びない
アジア人の経営しているファームには気をつける
シーズンを調べてから行く
もちろんとても良いファームもあると思うので、全部が悪いとは言いません。
ただ、期待せずに行くことをおすすめします。
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